00:00:03,920 --> 00:00:10,200
人の運命をつかさどる
何らかの超越的な「律」
00:00:10,200 --> 00:00:14,170
神の手が存在するのだろうか
00:00:14,170 --> 00:00:20,580
少なくとも人は自らの意志さえ
自由には出来ない
00:00:24,220 --> 00:00:26,220
おっ おい
00:00:30,040 --> 00:00:32,440
うっ くっ…
00:00:34,980 --> 00:00:36,980
ガッツ!
00:01:58,330 --> 00:02:01,530
ついてくるもこないも 君の自由だ
00:02:03,540 --> 00:02:06,140
もう戦い方は知っているだろ?
00:02:27,750 --> 00:02:29,760
よう
00:02:38,880 --> 00:02:42,350
ここは?
川っぺりの洞窟さ
00:02:42,350 --> 00:02:45,360
運よく川に落ちて助かったんだ
00:02:45,360 --> 00:02:48,170
川?
何だ
00:02:48,170 --> 00:02:50,440
お前 何も覚えてないのか
00:02:50,440 --> 00:02:52,370
溺れて
死ぬところだったっつうのに
00:02:52,370 --> 00:02:54,370
のんきな奴だな
00:02:57,140 --> 00:03:00,750
バカ まだ横になってろ
熱が下がりきってねえんだから
00:03:04,860 --> 00:03:09,370
しょうがねえだろ ずぶ濡れで
おまけに凍えかけてたんだからよ
00:03:13,650 --> 00:03:17,120
何だ その目は?
00:03:17,120 --> 00:03:19,060
いって… 何すんだよ
00:03:19,060 --> 00:03:21,060
それが命を助けられて…
00:03:21,060 --> 00:03:24,800
うわっ!ぐっ…
00:03:24,800 --> 00:03:26,800
おい いい加減に…
00:03:35,220 --> 00:03:39,670
やい いい加減にしねえか
このヒス女!
00:03:39,670 --> 00:03:41,740
恩を着せるつもりはねえけどな
00:03:41,740 --> 00:03:43,970
こっちは死ぬ思いで
甲冑つけたてめえを
00:03:43,970 --> 00:03:45,910
川から引きずり上げたんだ
00:03:45,910 --> 00:03:49,320
それが礼の一言どころか
ナイフ投げつけるとはよ
00:03:49,320 --> 00:03:53,120
てめえが女じゃなかったら
ぶん殴ってアゴ外してるところだぜ
00:03:55,190 --> 00:04:00,440
気に食わんな
女だてらに騎士の真似事など
00:04:00,440 --> 00:04:04,110
ったく すぐに頭に血が上りやがる
00:04:04,110 --> 00:04:07,110
これだから女は
戦には向かねえっつうの
00:04:10,030 --> 00:04:12,030
おい
00:04:14,630 --> 00:04:17,440
私だって…
00:04:17,440 --> 00:04:20,820
私だって
00:04:20,820 --> 00:04:23,520
好きで女に生まれたわけじゃない
00:04:26,120 --> 00:04:30,440
おい 悪かった
00:04:30,440 --> 00:04:32,970
この野郎
やっぱとんでもねえ女だ!
00:04:32,970 --> 00:04:36,910
ちったあ おとなしくしやがれ
放せ!
00:04:36,910 --> 00:04:39,520
放… せ…
00:04:46,360 --> 00:04:48,370
言わんこっちゃねえ
00:04:51,110 --> 00:04:53,580
おら これ着てろ
00:04:53,580 --> 00:04:55,680
俺が着てたからもう乾いてる
00:04:58,230 --> 00:05:01,030
何だあ?まだ泣いてんのか
00:05:01,030 --> 00:05:04,800
うるさい!向こう向いてろ
ケッ
00:05:04,800 --> 00:05:10,620
情けない お前にだけは
助けられたくなかった
00:05:10,620 --> 00:05:14,490
ずいぶんと嫌われたもんだぜ
00:05:14,490 --> 00:05:18,430
なあ そういや お前
何で鷹の団に入ったんだ?
00:05:18,430 --> 00:05:22,430
どう考えたって 女には
つれえんじゃねえの?戦商売は
00:05:24,810 --> 00:05:27,410
まっ 俺には関係ねえけどな
00:05:29,390 --> 00:05:31,590
グリフィス…
あ?
00:05:35,160 --> 00:05:37,160
グリフィスだ
00:05:41,380 --> 00:05:45,580
私の故郷は
山あいの小さな農村だった
00:05:47,550 --> 00:05:52,370
土地は痩せていて
ろくな作物は育たない
00:05:52,370 --> 00:05:59,010
それでも軍資金だ何だと言って
税は搾り取るだけ取られる
00:05:59,010 --> 00:06:02,910
3日も何も口にできないなんて
ざらだった
00:06:05,690 --> 00:06:08,270
冬には餓死者も出た
00:06:08,270 --> 00:06:14,440
国境沿いの村だったせいで
よく小競り合いに巻き込まれた
00:06:14,440 --> 00:06:18,820
私たちはその都度
家や畑が踏み荒らされるのを
00:06:18,820 --> 00:06:21,720
黙って見ているしかなかった
00:06:21,720 --> 00:06:24,960
どこの村も似たようなものさ
00:06:24,960 --> 00:06:29,340
みんな 奪われ
踏みにじられることに慣れている
00:06:29,340 --> 00:06:33,240
私も それが当たり前のように
思っていた
00:06:35,150 --> 00:06:37,150
そんなある日
00:06:42,500 --> 00:06:48,050
村を通りかかった貴族が
私に目を付けたんだ
00:06:48,050 --> 00:06:53,190
その貴族は私を
城の侍女に欲しいと言ってきた
00:06:53,190 --> 00:06:58,800
父は 渋りながらも
その申し出を受け入れた
00:06:58,800 --> 00:07:04,170
大した働き手にもならない末娘を
口減らしのために差し出すのは
00:07:04,170 --> 00:07:07,080
当然の選択だったと思う
00:07:07,080 --> 00:07:09,090
しかし…
00:07:27,420 --> 00:07:30,300
考えてみれば当たり前さ
00:07:30,300 --> 00:07:33,030
たかが貧乏人の娘1人を
00:07:33,030 --> 00:07:36,830
わざわざ救ってやろうなんて
酔狂な貴族がいるはずもない
00:07:47,560 --> 00:07:51,940
「仕方がない」「当たり前」
その2つが
00:07:51,940 --> 00:07:56,940
いつも私の心を
現実に繋ぎ止めるための楔だった
00:08:05,430 --> 00:08:09,940
貴族に生まれついたというだけで
神にでも選ばれたつもりか
00:08:11,910 --> 00:08:16,520
神々しく現実味の薄い光景だった
00:08:16,520 --> 00:08:19,430
みじめで無力な1人の娘を
哀れんで
00:08:19,430 --> 00:08:22,360
神様が天使を遣わされた
00:08:22,360 --> 00:08:26,070
一瞬 そんなふうに思えた
00:08:26,070 --> 00:08:28,980
しかし その天使が差し伸べたのは
00:08:28,980 --> 00:08:33,520
そんな都合のいい
救いの手ではなかった
00:08:33,520 --> 00:08:37,220
君に守るものがあるなら
その剣を取れ
00:09:00,040 --> 00:09:03,450
恐ろしかった
00:09:03,450 --> 00:09:06,850
自分から剣を突き刺したのか
00:09:06,850 --> 00:09:11,300
相手が勢い余って
剣に倒れ込んだのか…
00:09:11,300 --> 00:09:14,900
とにかく 私は人を殺したんだ
00:09:23,790 --> 00:09:27,790
その人は大きくゆっくりと
うなずいただけ
00:09:29,940 --> 00:09:36,380
でもそれが彼の差し伸べてくれた
本当の救いの手だったんだ
00:09:36,380 --> 00:09:39,190
グリフィス 向こうは片づいたぜ
00:09:43,490 --> 00:09:46,400
待って
00:09:46,400 --> 00:09:49,110
私 どうすれば…
00:09:51,680 --> 00:09:55,450
好きにすればいい
00:09:55,450 --> 00:09:58,360
私…
00:09:58,360 --> 00:10:00,400
私も一緒に連れてって
00:10:00,400 --> 00:10:03,270
おい 冗談じゃねえぞ
00:10:03,270 --> 00:10:05,870
俺たちゃ ただの盗っ人じゃねえ
00:10:05,870 --> 00:10:09,510
こうやって軍資金を集めて
そのうち兵を起こそうってんだい
00:10:09,510 --> 00:10:13,190
ガキや女を連れて戦ができっか
00:10:13,190 --> 00:10:18,100
お願い 剣の扱いを覚えろと
言うのなら覚えます だから…
00:10:18,100 --> 00:10:20,940
ありゃりゃ… マジだぜ こいつ
00:10:20,940 --> 00:10:22,940
死ぬかもしれないよ
00:10:27,680 --> 00:10:30,590
言ったろ 好きにすればいい
00:10:30,590 --> 00:10:34,190
ついてくるもこないも 君の自由だ
00:10:34,190 --> 00:10:36,890
もう戦い方は知っているだろ?
00:10:41,540 --> 00:10:44,580
でも…
00:10:44,580 --> 00:10:50,000
剣も毛布も あなたがくれたんです
00:10:50,000 --> 00:10:54,430
あの日から私の全てが変わった
00:10:54,430 --> 00:10:59,410
耐えて待ち続ける生き方が
戦い 勝ち取る生き方へ
00:10:59,410 --> 00:11:03,610
私は グリフィスを崇拝していた
00:11:08,880 --> 00:11:15,080
私は今でも長い夢を
見続けているような気がする
00:11:15,080 --> 00:11:20,400
たかが領民出の寄せ集め集団が
戦場では常勝無敗
00:11:20,400 --> 00:11:24,700
奇跡のような戦いぶりを
みせたのだから
00:11:24,700 --> 00:11:30,190
そして何よりも それを率いるのが
まだあどけなさの残る若者で
00:11:30,190 --> 00:11:35,020
しかも私たちと同じ
領民出であるということ
00:11:35,020 --> 00:11:40,730
奇跡… 私にとってグリフィスは
奇跡そのものだった
00:11:43,480 --> 00:11:48,120
私もどうにか一兵士として
やっていけるようになった頃
00:11:48,120 --> 00:11:53,860
鷹の団はある地方貴族の
領地紛争に参戦したんだ
00:11:53,860 --> 00:11:59,480
その貴族というのは有名な男で
かなりの資産家だった
00:11:59,480 --> 00:12:03,180
しかし奴の本当の風評は
財力ではなく
00:12:03,180 --> 00:12:06,150
その悪趣味だったのさ
00:12:06,150 --> 00:12:11,400
奴は村々から少年ばかりを
表向き 従者として召し抱え
00:12:11,400 --> 00:12:17,040
その実 色子として
城内に監禁していたんだ
00:12:17,040 --> 00:12:20,850
うつろで 怯えるような目をした
子供たち
00:12:22,820 --> 00:12:27,030
私は背筋が寒くなった
00:12:27,030 --> 00:12:31,240
恐怖と嫌悪感で
胸の潰れる思いだった
00:12:31,240 --> 00:12:34,740
私も一度は
そうなりかけたのだから
00:12:38,690 --> 00:12:41,460
あの時と同じ
00:12:41,460 --> 00:12:43,460
肩に置かれた手
00:12:43,460 --> 00:12:47,160
それだけで不思議と
私の震えは止まった
00:12:49,350 --> 00:12:51,650
何度目かの小競り合いの後
00:12:53,920 --> 00:12:57,790
それは半年ぐらい前に
鷹の団に入団した
00:12:57,790 --> 00:13:00,670
兵卒見習いの少年だった
00:13:00,670 --> 00:13:03,400
グリフィス
00:13:03,400 --> 00:13:06,400
何?
この小僧の荷物だ
00:13:12,990 --> 00:13:15,060
グリフィス?
よっぽど騎士に
00:13:15,060 --> 00:13:17,160
憧れてたんだろうな
00:13:21,240 --> 00:13:24,440
こいつのことはよく覚えている
00:13:24,440 --> 00:13:27,680
まるで物語の主人公でも
見るように
00:13:27,680 --> 00:13:29,690
俺を見つめていた
00:13:32,660 --> 00:13:35,930
こいつは幸せだっただろうか
00:13:35,930 --> 00:13:41,510
夢の途中で夢を見ながら
逝けたのだろうか
00:13:41,510 --> 00:13:46,310
この子を殺したのは
俺の夢なのかもしれない
00:13:49,570 --> 00:13:53,200
あんなグリフィスを
私は見たことがなかった
00:13:53,200 --> 00:13:56,940
あのグリフィスが
あんなに肩を落として
00:13:56,940 --> 00:14:03,620
でもその時からさ グリフィスが
少しずつ違って見え始めたのは
00:14:03,620 --> 00:14:06,620
城に帰還して何日目かの夜
00:14:14,780 --> 00:14:16,780
グリフィス
00:14:23,400 --> 00:14:27,700
おい 冗談だろ
あのプライドの塊みたいな奴が
00:14:35,120 --> 00:14:37,120
あっ
00:14:48,080 --> 00:14:52,760
キャスカ
一緒にどうだ 気持ちいいぞ
00:14:52,760 --> 00:14:56,430
あの 私は…
00:14:56,430 --> 00:14:58,370
「汚らわしい」か
00:14:58,370 --> 00:15:00,470
そんな!
00:15:02,740 --> 00:15:05,610
なぜ?
00:15:05,610 --> 00:15:07,810
なぜ ゆうべはあそこに?
00:15:10,960 --> 00:15:14,830
そ… そうよね 私の勘違いだよね
00:15:14,830 --> 00:15:18,710
ゆうべのあれは
軍議か何かで それで…
00:15:18,710 --> 00:15:20,810
いいや
えっ…
00:15:23,050 --> 00:15:26,590
勘違いじゃない
00:15:26,590 --> 00:15:29,500
どうしてあんな奴と!
00:15:29,500 --> 00:15:32,400
金だよ
え?
00:15:32,400 --> 00:15:35,200
軍隊というものは金を食う
00:15:35,200 --> 00:15:41,320
人 馬 装備 食料
どれもタダじゃない
00:15:41,320 --> 00:15:45,190
ましてや鷹の団は
これから まだまだ大きくなる
00:15:45,190 --> 00:15:47,530
大きくしなければならない
00:15:47,530 --> 00:15:52,270
そのためにも必要なのさ
莫大な軍資金が
00:15:52,270 --> 00:15:55,740
あの老人はどうやらこの俺が
お気に召したようだし
00:15:55,740 --> 00:15:58,590
俺は彼の財産に興味があった
00:15:58,590 --> 00:16:00,990
利害が一致したってことさ
00:16:00,990 --> 00:16:03,930
だからって そんな…
00:16:03,930 --> 00:16:06,230
今のままではダメなの?
00:16:06,230 --> 00:16:09,910
このまま勝ち続けることが
できれば いつか軍資金だって…
00:16:09,910 --> 00:16:13,650
時間がかかりすぎる それに
00:16:13,650 --> 00:16:16,290
戦場に出るということは
それだけ多くの部下を
00:16:16,290 --> 00:16:18,300
失うということだ
00:16:20,570 --> 00:16:23,470
もしかして あの子のことで?
00:16:23,470 --> 00:16:27,950
違うよ 俺は合理的に
考えたまでさ
00:16:27,950 --> 00:16:31,320
10回 戦場に出て
数百人の部下を失うことと
00:16:31,320 --> 00:16:35,860
老人1人 たらし込むのと
どちらのリスクが少ないか
00:16:35,860 --> 00:16:37,790
俺はね キャスカ
00:16:37,790 --> 00:16:41,040
俺の采配で
命を落とした仲間たちに
00:16:41,040 --> 00:16:43,940
何ら責任を感じてはいないよ
00:16:43,940 --> 00:16:45,980
なぜなら
00:16:45,980 --> 00:16:50,630
それはあいつらが
自分自身で選んだ戦いなのだから
00:16:50,630 --> 00:16:52,900
グリフィス?
00:16:52,900 --> 00:16:55,100
俺がそうであるように
00:16:57,130 --> 00:17:00,050
でも もしあいつらのために…
00:17:00,050 --> 00:17:02,450
死者たちのために
00:17:02,450 --> 00:17:06,320
俺に何かしてやれることが
あるとしたら
00:17:06,320 --> 00:17:08,360
それは 勝つこと
00:17:08,360 --> 00:17:11,600
あいつらが命を懸けてまで
しがみついた俺の夢を
00:17:11,600 --> 00:17:14,800
成し遂げるために
勝ち続けることだ
00:17:14,800 --> 00:17:17,740
グリフィス やめて!
俺の夢は
00:17:17,740 --> 00:17:20,990
あいつらの屍の上に
立つことでしか実現できない
00:17:20,990 --> 00:17:23,060
しょせん 血塗られた夢だ
00:17:23,060 --> 00:17:27,390
そのことで
後悔や後ろめたさはない
00:17:27,390 --> 00:17:33,540
だが 何千何百の命を懸けながら
自分だけ汚れずにいられるほど
00:17:33,540 --> 00:17:37,840
それほど俺の夢は たやすく
手に入るものではないんだ
00:17:41,090 --> 00:17:44,590
やめて もうやめて
00:17:55,620 --> 00:17:59,930
大丈夫 何でもないさ
00:17:59,930 --> 00:18:02,840
私の肩に手を置いたグリフィスは
00:18:02,840 --> 00:18:05,140
もういつものグリフィスだった
00:18:05,140 --> 00:18:08,550
それが無性に悲しかった
00:18:10,520 --> 00:18:13,390
人がとうの昔に
捨ててしまったことを
00:18:13,390 --> 00:18:17,130
グリフィスは実現すべき夢として
持ち続けている
00:18:17,130 --> 00:18:21,940
でも 選んだ夢が
純粋で途方もなく大きいだけ
00:18:21,940 --> 00:18:25,240
背負ったものも計り知れない
00:18:25,240 --> 00:18:27,960
大きなものを
手にしようとする者は
00:18:27,960 --> 00:18:32,660
それだけ人より
多く何かに耐えているのだと思う
00:18:32,660 --> 00:18:35,400
強かったんじゃない
グリフィスは
00:18:35,400 --> 00:18:37,400
強くなければならないんだ
00:18:42,210 --> 00:18:46,390
私はあの人の隣にいたい
00:18:46,390 --> 00:18:50,600
あの人が自分の夢に
全てを捧げるなら
00:18:50,600 --> 00:18:55,040
あの人の夢が
戦い 切り開いていくものなら
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私は あの人の剣になりたい
00:18:59,820 --> 00:19:02,150
あの人の隣にいたい
00:19:02,150 --> 00:19:06,020
あの人の夢を成し遂げるために
欠かせないものになりたい
00:19:06,020 --> 00:19:08,830
その願いが叶えられると
信じていた
00:19:15,510 --> 00:19:18,620
お前が現れるまでは
00:19:24,230 --> 00:19:26,700
覚えているか?あの日
00:19:26,700 --> 00:19:30,580
丘の上でグリフィスが
お前にかけた言葉
00:19:30,580 --> 00:19:33,780
お前が欲しいんだ ガッツ
00:19:33,780 --> 00:19:38,490
あの一言… あんなことを
決して口にする人じゃない
00:19:40,630 --> 00:19:43,370
私は気に食わなかった
00:19:43,370 --> 00:19:49,220
グリフィスに いともたやすく
そう言わせたお前が妬ましかった
00:19:49,220 --> 00:19:53,190
でもグリフィスは鷹の団に
必要な人間として
00:19:53,190 --> 00:19:59,300
お前を欲しがってるのだと
そう私は思い込もうとした
00:19:59,300 --> 00:20:01,770
だが あのグリフィスが
00:20:01,770 --> 00:20:05,180
お前のこととなると
いつも衝動的になる
00:20:05,180 --> 00:20:08,190
まるで まるで…
00:20:10,130 --> 00:20:12,930
グリフィスはお前を信頼している
00:20:12,930 --> 00:20:16,900
なのにお前は 後先を考えずに…
00:20:16,900 --> 00:20:20,480
チッ
00:20:20,480 --> 00:20:23,450
私が許せないのは
お前のその身勝手さが
00:20:23,450 --> 00:20:26,850
グリフィスを
殺しかけたという事実だ
00:20:26,850 --> 00:20:29,770
お前がどこの戦場でくたばろうと
知ったことじゃない
00:20:29,770 --> 00:20:32,330
だが そのために鷹の団を…
00:20:32,330 --> 00:20:36,740
グリフィスの夢を
道連れにすることは許さない!
00:20:36,740 --> 00:20:39,790
グリフィスをそんなふうに
変えてしまった お前が
00:20:39,790 --> 00:20:41,790
許せない
00:20:46,260 --> 00:20:48,840
なぜだ
00:20:48,840 --> 00:20:52,070
どうして お前でなければ
ならないんだ
00:20:52,070 --> 00:20:54,070
どうして…
00:20:57,780 --> 00:20:59,790
何を…
シッ
00:21:03,400 --> 00:21:06,300
しかしよ もう
くたばってんじゃねえか?
00:21:06,300 --> 00:21:08,710
あのガケから落ちたんじゃよ
00:21:08,710 --> 00:21:11,980
いいんだってよ
生きてようが死んでようが
00:21:11,980 --> 00:21:16,890
必ず報賞金は出すと
アドン様はお約束してくださった
00:21:16,890 --> 00:21:22,070
何せ鷹の団の切り込み隊長と
女千人長だからな
00:21:22,070 --> 00:21:25,270
もうちょい川下を漁ってみようぜ
この急流だ
00:21:25,270 --> 00:21:27,670
死体が流されてることもありうる
00:21:31,750 --> 00:21:33,760
おい
00:21:33,760 --> 00:21:36,420
熱冷ましだ 飲んどけ
00:21:36,420 --> 00:21:40,430
のんびりしてるヒマはねえ
日が暮れ次第 ここを出るぞ
00:23:09,080 --> 00:23:13,620
剣を振るうこと
それは生きるための証し
00:23:13,620 --> 00:23:16,530
夢を紡ぎ 野望を積み上げ
00:23:16,530 --> 00:23:20,140
それでもこぼれてしまう
純粋なもの
00:23:20,140 --> 00:23:22,770
誰かのために剣を振るう者
00:23:22,770 --> 00:23:25,980
ただ己のために剣を振るう者
00:23:25,980 --> 00:23:30,690
その果てにあるのは
本当に喜びなのだろうか